母乳育児をしていると、ある日突然「なんか胸が痛い…これって乳腺炎?」と
不安になる時があります。
乳腺炎は最悪、外科手術にもなる恐ろしい病気ですが
早めに発見すれば、自分でも対処ができます。
今回は「乳腺炎」の症状とその原因、治療の方法などをまとめてみました。
これって乳腺炎?乳腺炎の症状とは。
乳腺炎の症状としては
1.胸の一部が痛くなる
2.胸にしこりが出来る
3.痛い部分に赤みがある
4.40度近い熱が出る
5.母乳が急に出なくなる(量が減る)
6.赤ちゃんが母乳を飲むのを嫌がる
などがあります。
人によって症状は様々なのですが、乳腺炎になりかけのサインとしては
「胸の痛み」です。
乳腺炎になると、母乳が詰まり『しこり』ができることが多いですが
最初の段階では乳腺が詰まり炎症を起こすので、その部分に痛みがでます。
おっぱいがふにゃふにゃ柔らかいのに、痛みがある。
また、一部分だけ赤い。という時は乳腺炎の疑いがあります。
産後、いきなり高熱が出る場合も乳腺炎の可能性が高いです。
乳腺炎の発熱は1日だけという事も多いのですが
熱が出た場合は必ず病院へ行き、診てもらいましょう。
乳腺炎にならないために!乳腺炎になる原因とは
乳腺炎にはなりやすい人、なりにくい人がいるようですが
原因は何なんでしょうか。
主な原因となるものは以下です。
1.食べ物
ママの食べたものによって母乳の濃さなどが変わります。
高カロリーで油が多いものや刺激の強いものは避けた方が無難です。
【乳腺炎の原因となりやすい食べ物】
・揚げ物
・甘いもの(ケーキ、チョコなど)
・油の多いお肉や中華料理
・もち
・カロリーの高いもの(カレー、すきやき)
・アクの強いもの(たけのこなど)
2.赤ちゃんの母乳の飲み方
赤ちゃんが上手に飲めない子の場合、乳腺炎になりやすいです。
乳頭にはたくさんの穴が開いていて、そこから母乳が出るのですが
それぞれの穴は胸の乳管につながっています。
赤ちゃんが乳頭をつぶしながら飲んでいる場合や、同じ方向ばかりから飲ませていたり、添い寝などで片方の胸をつぶしながら飲ませていると飲まれない乳管には、母乳がどんどん詰まっていってしまうのです。
3.ストレスや疲れ
食べ物も注意しているし、赤ちゃんもキチンと飲んでくれているのに
なぜか乳腺炎になってしまう。という人もいます。
おっぱいもママの体の一部。ストレスや疲れに弱いのです。
育児疲れの影響が出ることもあります。
4.母乳の飲み残し
授乳中に赤ちゃんが寝てしまうということもよくありますよね。
でも、片方を飲んで寝てしまった場合などは、もう片方には母乳がたっぷり残っています。
これを長時間残しておくと、乳腺炎になってしまう恐れがあります。
乳腺炎の治療法
乳腺炎かな?と思ったら、初めての場合はまずは出産した病院で診てもらいましょう。
治療法としては
・投薬
・助産師さんのマッサージ
などをしてくれます。
また、桶谷式の助産婦さんにマッサージしてもらうと治りやすいので
お近くの桶谷式を探して、治療をしてもらうのもいいです。
(マッサージ1回5,000円程度)
自宅での対処法としては
赤みや痛みがある所を冷やしたり、自分でマッサージをして詰まっている部分の母乳を出します。
乳腺炎の時は、乳頭に白い栓が出来てしまうことがあるので、これを取らないといけません。
乳頭や胸を温かいタオルなどで温め、胸のしこりを強めに押しながらマッサージします。
栓が抜ければ、勢い良くおっぱいが出てきます。
また母乳を上げた後、残ったおっぱいは絞っておくのもいいでしょう。
ただ、あまり絞りすぎるとまた母乳を作ってしまうのでほどほどに。
断乳の際は、いきなりピタッと止めるのではなく、赤ちゃんに飲ませない代わりに
少しだけ絞り、その量を徐々に減らして母乳を作る量を徐々に減らしていく方が良いです。
母乳育児をしていると、おっぱいトラブルは切っても切れないもの。
乳腺炎にならないように、普段から食べ物や授乳方法に気をつけましょう。
また、ママのストレスも原因のひとつなので、できるだけ肩の力を抜き、リラックスして
育児ができるように心がけましょう。